おひとり様のちょっとしたこと

アラフィフ独女のよしなしごとです

星へ行く船

本の断捨離について書いてすぐ、ビニール紐で縛ってゴミに出したのですが、1冊だけ中身が気になって読むことにしました。

 

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講談社英語文庫です。新井素子の『星へ行く船』。

 

このシリーズ大好きだったのですが、ほとんど内容を思い出せなくて。覚えていたのは太一郎さんの存在と、シリーズ後半で主人公が他人の気持ちに共感する/共感させる能力(テレパシー的な?)を持っていると判明し、太一郎さんの自分への気持ちがこの自分の能力のせいではないかと悩むこと。最後にはこの能力を活かし宇宙人との対話に挑むために別の星を目指すこと(多分)。

 

主人公の名前すら憶えてなかったんですよね。

 

新井素子は大分独特な文体だったし、どこかのタイミングでコバルト文庫は全て処分してしまいましたが、ごく初期の『大きな壁の中と外』なんかはいまだに思い出すこともあったりして。

 

口語文で、二人称が「おたく」だったりするのが英語でどんな感じだろう?と思いましたが、英語的にはあまり違和感がありませんでした。でも読み進むうちに、多分原文の日本語はこういうノリの文章だったんだろうなぁというのが予想できるようになって、二倍楽しい感じでした。

 

1980年の作品なんですね。43年前か。宇宙に定期船が飛んでいるのに、あちこちアナログだなぁと今見ると思うところもありますが、サラっと読めて楽しい。続きが気になるので、図書館で予約しました。

 

コバルト文庫なんてもう手元に1冊もないですが、新井素子以外に、氷室冴子藤本ひとみは懐かしいなぁ。氷室冴子はエッセイが何冊か文庫で手元にありますが。トシ取ると懐古的になっちゃいますね。青春な頃の印象の方が何でも強烈ですもんね。