『一年3セットの服で生きる 「制服化」という最高の方法』を読了しました。
かなり面白かったんです。自分はどうなりたいのかを突き詰めて納得できる服を選べば数は要らないという話。3セットは極端だけど、気に入っていれば枚数は少なくてもいいと言うのは理解できます。
コロナ禍後、月5回くらいしか出社しなくなってわかったのは、それくらいの頻度だと気に入ったものしか着ない、ということなんです。週5日出社していた頃は、少なくとも1週間の間に同じ服を着ることはなかったし、少しくらい気に入らなくても昨日とも一昨日とも違うもの、という観点だけで着ていた服があるのですが、今はそういうことが全くない。ちょっと袖丈が短く二の腕が気になるとか、首回りが大きくあきすぎているとか、1か所でも欠点のある服は出番がないのです。週末出かけるときに着た組み合わせが気に入れば、そのまま翌週の出社時も同じ組み合わせを採用することも多い。
これに気づいてから「安いから」「流行っているから」とかいう理由で安易に服を買うことを避けられるようになりました。気に入ったものを着ている方が当然気分もあがります。
色々な人がこの部分を引用されてますが、私もこの説明はおおっと思いました。
靴は自己評価。バッグは自己紹介。アクセサリーはアイデンティティ。
私の場合、自己評価は高くなく(そこまで高い靴はない)、ちょっと変わってると思われても良い(素材は断然革一択、大は小を兼ねる、でも色形はちょっと変わったバッグを選びがち)って感じ。アクセサリーはなくても成立するものだからこそ内面が出るんですって。自分で選んだアクセサリーにどんなアイデンティティが現れているかはわかりませんが、やはり使うと気分があがるのは確かです。先日アクセサリーを棚卸してみて、自分で買ったものは20年経っても好きだし似合うということもわかりました。
バッグは大分処分したけれど、昔からあるブランドものの一部は染め直しの修繕に出すことを検討しています。とにかく、とことん選んで気に入ったものをしっかり長く使うということを意識していきたい。
どんな機能を求めるか?と言う点については、「洗濯機で洗えてノーアイロンで着られる」というズボラなポリシーがはっきりしています。本当は、シルクとリネンが大好きで、そういう服も結構持っていますが、手洗いしたり、アイロンかけたりが面倒で最近はほとんど着ていません。実家に住んでいたころは、手洗いもクリーニング屋に出すのも全部母がやってくれていたんですよね。
制服化にあたって、時間がかかりそうなのは、本書冒頭に記載のある「自分のコンセプト」を考えることの方です。パッと思いつくのは、仕事ができそう➕大人で精神的にも金銭的にも余裕のあるお姉さん(実際はオバさん)って感じかな。誠実そうとか優しそうとかそういう要素はすぐには出てこず、やっぱり仕事ファーストなのか、という気づき。もう少し自分にしっくりくるものがあるような気がするので、じっくり考えていきたいと思います。