おひとり様のちょっとしたこと

アラフィフ独女のよしなしごとです

やり残したこと

父から、ANAのマイルが余ってるのでどこかホテルで食事をしようという連絡がLINEでありました。提案自体は嬉しいのですが、マイルを航空券として使わないんだなぁとちょっと寂しさを感じています。海外行けるのに。コロナで先が読めないし、国内では特に行きたいところはない、ということらしいです。

 

年末実家に行ったときにも話したのですが、本人は人生を「もうそろそろ終わり」と決めている節があるのです。

 

男性の健康寿命は72.68歳らしい。父は今75歳です。足を痛めてから、歩くのが難儀そうなのです。ただ父の偉いところは、足が痛いと引きこもらずに、泣き言を言わずに歩いてあちこちお出かけしているところです。これで引きこもってしまったら、本当に終わりが近づいてくるのだと思います。

 

前も書きましたが、資産一覧、口座一覧、保険一覧等々まとめたものを渡されましたし、着々と終活してるんですよね。立派なことですが、「もうそろそろ終わり」と思ってしまうと、体がその気持ちに引っ張られてダメになってしまうのではないか、と気がかりなのです。

 

秋の京都豪遊(笑)が集大成だったらしく「やり残したことはないの?」と聞いたら「もう何もない」と。

 

娘の勝手な意見としては、年不相応な野望を持っていて「それは無理でしょ」と子供にたしなめられるくらいのメンタルでいてくれる方が安心とでも言いますか。

 

まぁねぇ、現実的には父が先になくなって、母はもう少し長生きするということになるんだろうとは思うのですが。

 

うちの両親は、旅行好きで、毎回「これが最後かも」と言いながら、あちこち周っていました。正直私は「遊びすぎでしょ」と思っていましたが、コロナのような想定外の事態が起こった今振り返ると、やりたいようにやっておいて良かったねと思います。

 

「やり残したことはない」と言えるのも、幸せなことですよね。でもやっぱり娘としては一抹の寂しさを感じています。