おひとり様のちょっとしたこと

アラフィフ独女のよしなしごとです

【過去旅行記:土03】1997トルコ旅行

1997年のトルコ旅行の手書き日記をここに載せてノートを捨てようプロジェクトです。

1997年9月22日(月)

 私達の参加するのはRose Tour. Rose Hotelに連れていかれたけど、泊まるのはそこではないらしく、check in できずロビーでエルマチャイをすすり、子犬とたわむれ、時間を待つ。170$の女性と、140$の男性と少し話す。(※注:ツアー費用の話です)2人共Rose Hotel. どうも部屋がひどいらしいが、同ツアー80$の人がいると聞きビックリ。

 9時半ツアー出発。ミニバス3台。適当に乗る。

 まずカイマクルの地下都市へ。それからどこかのキャニオンへ。それから奇岩の住居へ。ガイドブックもなくイマイチどこへ行ったのだかわからない。それほど興味もないようだ、私は。

 昼はリバーサイドでまるでピクニックのようにLunch. スープにメインをチョイスし(私は魚)、サラダとパンがついて、まぁこんなもんかな。なんとなくまわりの会話になじめないでいた。

 日本人が多くて、ちょっとやり切れないのはなぜでしょう。そういう考察は帰りの飛行機の中にゆずりましょうか。

 奇岩の所では、かなりサバイバルな体験をした。ハードなトレッキング。結構な運動量だ。バスの運転手はアシェールという名の超アラヴな顔立のおじさん。でもいい人。ガイドはとっても巻き舌のききとりにくい英語を話す。そのガイドの手足となって働いているのが16才(という話だ)のAdan(という名だと思う、おそらく)という少年。身軽で機転がきき、場をなごませるjokeもうまく、いい男である。ちゃんと仕事をしている。その彼にTARKANを聞かせてもらった。TARKANとは私達がずっと注目していたトルコ人歌手。レコードショップのポスターなどで、どうも今一押しらしいとふんでいたのだが、まさに most popular であるらしい。聞いたところかなりおやじくさい声で、ポップス演歌をかなでていた。それにしても要チェックはやっぱりTARKANの顔と雰囲気。なんとも言えない。

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 今回はリコンファームが災難続きでまだできていない。明日どうなるか、それが問題。

 ツアー終了後 Rose Hotelから今日宿泊のYAVUZに送ってもらう。合格点のホテルです。3つ星だけど、それなりに清潔だし。ただ部屋の真横が旧式エレベータで、結構音がするのがちょっと気になる。夕食も inclusive. ポテトのポタージュ・キョフテとライス・果物(スイカとメロン)の3品。コーヒーか紅茶が出るかと待ってたけど、どうもそれはないらしかった。

 

1997年9月23日(火)

 7時起床。7時半朝食。KENT HOTELのグレードを少しおとした感じ。部屋にもどったら断水&停電。「もう水はない」とのこと。この辺り一帯そうなのか、このホテルだけなのか。まぁ歯はみがきそこなったが、大した害はなく良かった。

 昨日のリコンファーム時に2$もぼったオヤジが「8:35がベストだ。私が迎えに行く」と言ってたくせに、来たのは別の人で8:45だった。途中Pick UpしながらRose Hotelへ。

 今回は大きなバスで出発。正直どこをどう行ったかさっぱりわからない。全てがごっちゃになってしまった。後でパンフと記憶を突き合わせての検討が必要。キノコ岩は見た。ラクダとか子を抱く母だとかに見える岩も見た。あと、今も人が住んでいるcave. どんなところかとワクワクしていたけれど、思っていたよりずっと快適そうかつ普通。かなりの広さはあるしキリムとクッションで飾り付けられているので居心地はよさそう。

 今日はAdanのガイドデビューの日で、彼もはりきっていた。思い出した。最初に行ったのはフレスコ画のある教会。昨日見たものより鮮明に残っている。はりきったAdanはみなに自己紹介させ、そのおかげで大体の構成メンバーがわかる。

 ドイツ人夫妻、イタリアンカップル、オーストラリア数組、そして日本。ロンドンカップルもいた。

 ピジョンハウスも見た。

 皿屋にもつれていかれた。チャイを飲みながら製造工程を見る。何も買わない。

 昼はRose Hotelで。いつものトマトサラダとハーブスープ。そしてライス。ライスがメインなのかこれで最後なのか、と言いながらみんながあらかた食べたところでシチューが出てくる。これが結構おいしい。これにブドウがついておしまい。ブドウはデラウェアのように見えるのに種ありで食べにくかった。

 cave house を訪れた時には、住人の人がサズを弾いてくれた。伴奏しろと太鼓がまわされる。数人が適当にやった後、太鼓はイタリアンカップルの男性に渡った。みなはひざに太鼓をはさむスタイルだったのに、彼は受け取るや否や太鼓を横抱きにし、「これは!」という期待をみなに与える。その期待に応え、銀色長髪の彼はかなりのテクニックで聞かせてくれた。

 ツアーラストはじゅうたん屋。キリムとカーペットの製造方法を説明されたのち、奥の部屋へ。部屋の壁ぎわにコの字型に椅子が配され、そこでお茶をすすりながら、次々と商品を見せられる。一番最初に広げられたのはデザインも質感もイマイチのもの。その上にどんどんより質のいい高級なものが広げられ、新しいものが出てくるごとに、前のものが安っぽく見えるという人間心理を突いた構成。でもホントにいいものはいい。シルクなんて手触りが全然違う。イタリア人の女性マリアンナは最初から興味津々で、織っている女の子に話しかけ少しやらせてもらったり、精力的に動き回る。

 途中いかにも実用的な一枚が出たときにすかさず値段をきいたのがドイツ人女性。年令的にもすぐ学生扱いされる我々日本人一行は除いて、ドイツ&イタリアが大本命だね、と言い合いながら、私達はただ自分の好みで各商品を品評する。MやYにはブルー系のものがいたく受けている。で、全商品出そろったくらいで、突然現れたのが、トム・ハンクス似のオーストラリアン。アゴに手をあてて考えながらかなりマジ。船便で送るといくらかかるか、など具体的に交渉を始める。一方ドイツ人の方は、夫が最初から反対していたため、妻もあきらめた様子。そしてマリアンナは「興味ないわけじゃないけど、ウチにもあるし」とのたまい、結局質問しまくり触りまくり購入はせず。オージーは交渉もまとまり、結局手荷物としてたたんで持ち帰ることにしたらしい。なぜかみなから拍手がおこる。

 店の外でドイツ人女性の"It was beautiful."に日本人の男の子が"but expensive"とこたえたら、夫の方が"It's too expensive"と眉根にシワをよせ、はきすてるように言ったのがいかにもゲルマンで印象的。

 Rose Hotelにもどりツアー終了。みなで夕食を食べに行く。トルコピザとメネメンとチキンと羊のつぼ焼き。まぁそんなものでしょう。

 そしてオトガルへ。来たのは最新式のバスで喜んだのは束の間、暖房が効きすぎて死にそうになる。耐えながらイスタンブール着が6:30頃。