『沈黙の闘い―もの言わぬ双子の少女の物語』を読了しました。
どこかで書評を見たのですが、内容記憶なく、読んでみて想像と違ってビックリしました。雑誌か何かで書評が出ているということは、最近なにか取り上げられるようなことがあったということなのでしょうが、図書館ですぐに手配できてなんでだろうと思っていました。話題なのは昨年映画化されており、最近出た『沈黙の闘い~もの言わぬ双子の少女の物語【増補決定版】』だったようです。
あまりしゃべらない双子の物語。場面緘黙症なのかどうかわかりませんが、緘黙という言葉は出てきません。そもそも、双子は言葉が遅いと言われているというのも知りませんでした。双子だけで通じるような言葉を話すケースも見られるというのも驚き(と同時にちょっとわくわく)。実際は早口でイントネーションを変えて話しているだけ、というようなことが多いようです。
ともかく、この本の双子、ジューンとジェニファーは家族にもほとんど心を開かず、言葉を発することもなく、二人だけの世界に閉じこもり、一方で大胆な犯罪を繰り返す。決して言葉がわからないわけでもなく、小説や詩を沢山書いていたりする。とにかく奇妙で、その原因もわからないので、最後までキツネにつままれたような感じで、フラストレーションもたまります。
増補版で追記されている部分が読みたい~と思いながらちょとググったら、さらにびっくりするような結末が追加されているようです。