1996年の卒業旅行の手書き日記をここに載せてノートを捨てようプロジェクトです。
1996年3月5日(火)
昨日のは真の病か心身病かはたまた仮病か。でもノドがかわき、節々の関節が痛み、眠く、それでも熟睡できず、変な夢ばかり見ていた。
旅行する意味についてマジで考えてしまう。”有名”なものを見ることが目的ではないはずだ。
他人と行動を共にするということの難しさもある(彼女は特別だが)。向こうは向こうで私に対し腹に据えかねるところがあるだろう。「1人がいい」とか言いながら、結局は2人で行動するあたり甘い。
Aが時に私に対し感じているであろうズレを拡大したようなものを感じる。有名な絵画を前に説明書を見る自分のバカらしさ。
あと少しで終わることに、本当に感謝している。
今朝は朝食を抜いた。雨。眠い。気分もよくない。
LONDONもくもり。仏オルリーではついついスカーフを買ってしまった。うーむ。
意地のはりあいだと思う。相乗効果的に状況が悪化している。
でもでも「写真とって」と言っておきながら「ありがとう」の一言もないのはやっぱヒドイ。こっちの態度も悪いかもしんないけど。
ムー。
ホテルがとれておらず変更。バスが道に迷い時間がたってしまい、ホテル着は4時。
観光とは名ばかりのシャッターチャンスめぐり。バッキンガムパレス、ビッグベン、ウェストミンスター、ロンドンタワーを回ったがすべて写真をとるだけ。バカらしい。その後そごうへ連れていかれる。リバティバッグを買う。
ホテルチェックイン後すぐundergroundでknghtsbridgeまで行きHyde Park HotelでAfternoon Teaをする。紅茶だけ10種類位からselectできる。下段がローストビーフのロールパンサンドとサンドイッチ3切(卵、チーズ、きゅうり)、中段がスコーン2コ(プレーンとレーズン)とパウンドケーキ、上段がケーキ4種(エクレア、ババロア、チョコケーキ、マドレーヌ)。お腹いっぱいになる。コートは脱がせてくれるし、ジャムは好きなのをあけていいし、ナプキンも広げてくれるし、やっぱすごい。
knightsbridgeからピカデリーまで歩きそごうでPhantom of the Operaのticket購入。Luckey! ピカデリーのshopping centerを少し見て地下鉄でもどる。
Gloucester Road駅とホテルの中間位(よりちょっとHotel寄り)のスーパーを見る。キレイ。整っている。食物もなかなかある。水のみ買う。
今回の旅行では多くの国をかけ足で来たので大分印象が混乱している。でも思いつくままにまとめてみる。
アテネ。汚いの一言。混沌としている。ゴミだらけで強風が吹いている。みんな英語を話す。しかし看板は読めず、表示は案外不親切。後進国ながらヨーロッパの一員なのだという感じ。地中海の影響の大きさを感じた。
ローマ。ジャイアンの法則でとても気に入った。物価はまぁ安いし、食べ物もおいしいし、ファッションもいいし、活動しやすい。看板も読める。主要なところでは英語が通じる。街はとてもゴミゴミしている。
フィレンツェ、ヴェニス、ミラノ。一日ずつの移動だったので、あまり記憶がない。ヴェネツィアは水の街で面白かったけど、アムスの方がキレイだった。
イタリア総体としては、英語が通じないので多少の異国情緒と、でも理解できるヨーロッパ性をもっていて安心できる面の2つがあると思う。
マドリ。事前イメージがほとんどなかったんだけど、田舎くさくて案外イイトコロ。パエリヤgoogだったし。もう少し腰を据えて暮らしてみたい。あとバルセに行きたい。英語に関しては全然通じない。EUの一員の自覚はあるのかしら?コークも通じない。コカじゃなきゃ。もちろんレストランくらいは通じるけど。
Paris。一番印象悪いかな。きっともう2度と行かない。Yとの関係が悪化してきた影響もあるだろうけど、なんかとりつくシマもない気がする。グルメもファッションも挑戦できる精神的&金銭的余裕なかったし。うんでもやっぱ2度と行かないだろうな。
そしてLondon。今までの国とは明らかにちがう。ラテンとゲルマン。この国には秩序がある。ジェントルマンシップがある。バスのドライバーさんが見学地で下りるたんびsee you laterとか言ってくれる。紳士。Hotelのおばさんもとてもいい人。何よりコトバが通じるのがいい。看板やTVのコトバがわかるというのがこちらについてからしばらく不思議だった。
Elizabetta Hotel
ピカデリーライン Gloucester Roadから徒歩5分
※1£=175円 タクシー7~10%チップ ホテル50P
one day travel card 9:30から駅で ZON1=£3.10