オフィス移転し、日比谷乗り換えで通うようになったと以前書きました。するとですね、帝劇お膝元の日比谷地下には、ミュージカルのポスターやチラシがあるのです。
そこで存在を知り、ふと思い立ってチケットを買い、本日1人で観劇して参りました。
コンサート形式なのであまり座席にこだわりはなかったのですが、2階席1列目のS席にしました。渋谷の東急シアターオーブです。平日ですが1階席はほぼ満席のようでした。
やっぱり曲がいい。ロックです。アンドリューロイドウェバーって天才です。ティムライスの歌詞も改めてシンプルで好みです。
出演者は以下の通り。
ジーザス・クライスト:Michael K. Lee
ユダ:Ramin Karimloo
マグダラのマリア:Celinde Schoenmaker
ヘロデ王:藤岡正明
カヤパ:宮原浩暢(LE VELVETS)
ペテロ:Telly Leung
ピラト:Robert Marien
シモン:柿澤勇人
アンナス:Aaron Walpole
ユダ役のラミンは、ああファントムの人ね(そんな好きでもないけど)という感想で、あとは知らないキャストばかりでした。
残念ながらジーザスが全く私には刺さらず。
すごく良かったのはピラトで、次点がヘロデ(イロモノですが)です。
コンサートなのでセットは全く動かず、1973年の映画版のカヤパ達がいるような鉄骨組に10名程のバンドメンバーもバラバラと配置されていました。でもまぁストーリー的にもこの形式は全く問題なし。
それにしても、イッちゃってるストーリーです。高校生か大学生の夏休みだったと思うのですが、テレビの深夜ロードショーで初めて見た時の衝撃を今も覚えています。
事前予習しようかとも思ったのですが、忙しかったのと、そもそもドレで予習するかそれが問題だ、って感じで、何も聞かず頭の中でエアでHeaven on Their Mindsを奏でながら会場に向かいました(ちょっと頭おかしい)。
帰りに聞きたくなったのは、やっぱり原点1973映画版ですが、手元には1996のスティーブバルサモのしかなかったのでそれを聴きながら帰りました。
ユダの役回りはとても重要ではあるのですが、ジーザスが神の意向がわからないと悩むの同様、ユダもジーザスはなんでこうなっちゃったのかと悩む二重構造になっていて、結果裏切るのですがそれすら筋書き通りのコマ扱いなので、やっぱりユダよりジーザスが前に出ないといけないと思うんですよね。今回のジーザスはそういう存在感が足りなかった。Gethsemaneですら、心を揺さぶられはしなかった。
ミュージカルの曲っていきなり1曲だけ取り出して聞くと入り込みにくかったりするものも多いのですが、上手い人は前後の流れがなくてもいきなりその物語の世界を表現できるんですよね。そういう意味でうまいのはChris Murrayとか、日本だと新妻聖子とか。
今日はピラトの存在感が図抜けてた気がします。
しばらく余韻に浸って過ごします。